4月の保育
− 4月の園長先生のお話 −
新しい年度を迎えて
固いつぼみだった園庭のソメイヨシノが,花を開き始めました。ついこの間まで,子どもたちが白い息を吐きながら走り回っていたのが信じられないように,春の空気が桜町聖母幼稚園全体を包みこんでいます。
いよいよ新しい年度が始まります。新たな出会いへの期待とそれぞれの子どもの成長を見ていくことができることへの期待が,私の心を春の日差しのように暖かくしてくれています。
4月16日,カトリック桜町教会は「ご復活祭」(クリスマス以上に大切な主日です)をお祝いします。主イエス・キリストの死からの復活,永遠の命に私たちもあずかるという,とても大切なお祝いです。
復活祭の前の6週間は「四旬節」といい,カトリック信者にとって主イエス・キリストに立ち返り,「十字架の意味」を黙想する極めて大切な期間です。それは,冬の季節に似ているかも知れません。すべてを止め,深く内省する期間。
そして,その後に来る「復活祭」。
毎年この時期にお祝いされる復活祭は,日本に住む私たちにとって,冬から春へ,静穏から躍動へ,まさに季節の移り変わりを刻む期間なのです。
今年度,新しく入園された皆さん,ご入園おめでとうございます。また進級された皆さん,ご進級おめでとうございます。
新しい環境の中で,幼稚園の生活を始める子どもたちは,毎日が新しい体験でしょう。進級した子どもたちには,1年間または2年間の園での経験の上に今年度の歩みが積み重ねられます。
保護者の皆様方は,神様から授かった子どもたちに毎日愛を込めて育てておられます。そして,その大切なお子様を幼稚園に託されました。
小さい種から芽が伸びて美しい花を咲かせるように,子どもたちが幼稚園での生活をとおして,一人ひとりが美しく,そしてたくましく成長していくことを心から願っています。そのためには,子どもたちが家庭という大地でしっかりと受けとめられ,しっかりと抱かれていることが大切です。また,幼稚園での集団生活の中で,友だちを思いやることを学ぶとともに,友達と協力することを学んでいくことも大切です。
新しい年度を子どもたちの成長を願って,希望のうちに共に歩みましょう。
今年度もよろしくお願い致します。