9月の保育
− 9月の園長先生のお話 −
最高気温が体温近くなる日が続いた夏休みでしたが,お元気でしょうか?
太陽の日差しがやさしい光に変わり,心地よい涼しい風が吹くこと期待しながら,新しい2学期を始めましょう。
2学期はいろいろな行事が待っています。運動会や山登り,クリスマスと。子どもたちは2学期の日々を通して大きく成長していくことでしょう。
今年は,4年に一度開催されるオリンピックがブラジルのリオデジャネイロで行われました。多くの感動が生まれ,テレビの前で思わず涙ぐまれた方も多かったのではないでしょうか。挫けそうになりながらも日々自分の限界に挑戦し続けたからこそ,生まれた感動なのではないでしょうか。
オリンピックの映像を見ながら,新約聖書の中の『ヘブライ人への手紙』12章5節からの文章を思い出しました。ここでは,『鍛錬』について述べられています。
「わが子よ,主の鍛錬を軽んじてはいけない。主から懲らしめられても力を落としてはいけない。なぜなら,主は愛する者を鍛えられる」
「およそ鍛錬というものは,当座は喜ばしいものではなく,悲しいものだと思われるが,後になるとそれで鍛え上げられた人々に,義という平和に満ちた実を結ばせる」
そう,私たち大人は時々子どもたちに,今はつらいかもしれないけれど,これを乗り越えてほしいという願いをこめて,ちょっと辛いことや難しいことを要求することがあります。根底に大いなる愛があるからこそ,苦しいことも経験してほしいと考えるのだと思います。大いなる愛があるからこそ,子どもが本当に困っているときには,子ども本人が気づかないようにそっと手をさしのべ,あたかも子ども自身がこの難局を乗り越えたように思わせるのではないでしょうか。大いなる愛があるからこそ,子どもがこの難局を乗り越えたときには,抱き合って共に喜び合うのではないでしょうか。
日頃から子どもに多く語りかけ,日頃から子どもが自律的に問題解決ができるように見守ること。
オリンピックの映像を見ながら,また,ヘブライ人への手紙を読み返しながら,夏休みの後半に思ったことでした。
最後に,夏休み中に受講した研修で印象深かったマザー・テレサの言葉がありました。次に紹介します。
『思考に気をつけなさい,それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい,それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい,それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい,それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい,それはいつか運命になるから。』
行事の多い2学期,保護者の皆様のご協力をよろしくお願い致します。
子どもたちと共に,私たちも成長していきましょう。