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園長先生のおはなし

11月の保育

− 園長先生のことば − 

 春に満開の花で子ども達を迎えたサクラも,葉が紅く色づき始めると共に,落葉の時期を迎えました。道に落ちている葉をほうきで集める時に「お疲れでしたね,ありがとうね」と言ってしまうのは私一人ではないでしょう。郊外の田では稲刈りが行われ,実りの秋が来たことを気温の変化からだけではなく,視覚からも,また,稲を刈った後の何ともいえない香ばしい香りからも感じることができるこの頃です。

  毎週月曜日の朝に「聖堂」で行われる「朝礼」。

  パイプオルガンが荘厳な曲を奏でる中,子ども達は入堂し,椅子に着席します。「朝の歌」「朝のお祈り」と続いた後に「園長先生のお話」があります。

  何を子ども達に話すべきなのかを土曜日ぐらいから考え始め,日曜日の寝床の中で最終案を固め,朝礼前に聖堂内で話す内容の最後の確認をしています。

  芋掘り遠足の後には,「お芋を掘ったよね。大きなお芋が一杯とれたよね。でも,ちょっと考えてみようね。お芋の苗をいつ頃畑に植えたんかな?そうだよね,春だよね,サクラの花が咲いてきた頃だよね。じゃあ,お芋の苗を畑に植える時,はじめから大きなお芋がついていたんかな?ついてないよね。はじめはとっても小さなかわいい苗だったんだよね。その小さくてかわいい苗が,太陽の光を受け,雨の水を吸い,土の中の養分も吸い取って,ちょっとずつちょっとずつ,少しずつ少しずつ大きくなっていったんだよね。そして大きな大きなお芋になったんだね。君たちも同じだと思うよ。お恵みを一杯受けて,いろいろなものを一杯吸収して,大きくなっていくんだよ。決して焦っちゃだめよ。ちょっとずつちょっとずつで良いんだよ,少しずつ少しずつで良いんだよ。そして,幸せな人生を歩んでね。」と話をしました。

 10月27日は『マタイによる福音』22章34節〜40節の内容について話をしました。「イエス様にある人が守らなければならない掟は何かと聞きました。『掟』って分かるかな,『決まり』って思ってもらっていいよ。すると,イエス様は2つの掟があるとおっしゃいました。1つは『心の奥底から神様を愛しなさい』です。もう1つは何か分かりますか?『隣人を自分のように愛しなさい』なのです。『隣人』とは,君たちの周りにいる人と思ってくださいね。じゃあ『自分たちの周りにいる人を自分のように愛しなさい』ってどういうことなんでしょうね。『愛しなさい』って言われてもどのようにしたら良いのかなかなか分かりませんよね。みんなに分かるようにいろいろ考えてみました。私は『自分にしてほしいと思うことを,周りの人達にしましょうね』だと思うんです。自分のことだけを考えるのではなく,周りの人のことを考え,一緒に幸せになることを考えてくださいね。逆のことを言うと『自分にしてほしくないことは絶対に周りの人にしてはいけない』っていうことですよね。自分が聞いて心が丸くなる言葉を周りの人に一杯言いましょう,自分にしてくれてうれしくなることを周りの人にもいっぱいしましょう。これが,イエス様がみんなに言いたかった2つめの掟なんですよ。」

 朝礼が終わって園舎の階段を上がっている時,すれ違った年長さんに「今日のお話,良かったですね」と言われ,とても心が丸くなってしまった私でした。

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