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園長先生のおはなし

2008年6月の保育

−お父さんという存在−

 もうすぐ父の日が来ます。

 皆さんにとってお父さんというのは、どういう存在でしょうか。

 教会では、究極のお父さんというのは、もちろん天の父である神さまです。すべてを包み、すべてをはからってくださる存在です。また、ヨセフさまも私たちのお父さんと思ってもいいかもしれません。ご存じのことでしょうけれども、マリアさまの夫であり、イエズスさまのお父さんとして小さな家族を守り切った方です。映画「マリア」をごらんになった方はおわかりでしょうが、神の子であるイエズスさまと、神の子を産むことになったマリアさまという、人間の心では理解できないことをすべて受け入れ、小さな家族を守った方です。

 日常の生活で、お父さんはいつも忙しいでしょう。子どもたちと接する時間も少ないかもしれません。毎日の子育ての大変なところは、お母さん任せになっているかもしれません。でも、お父さんは、その家族を支えるために毎日、頑張っておられるのだと思います。家族を支えるということは、尊いことだと思います。

 今の世の中は価値観もさまざまで、昔のように、お父さんは外で働き、お母さんは家庭を守るというふうにはいかないのかもしれません。いろいろな家族形態があると思います。けれども、私が皆さんに大切にしていただきたいのは、何よりも、子どもにとって望ましい環境をつくっていくということです。お母さんひとりで子どもと向き合う場合もあるでしょう、お父さんひとりで子どもと向き合う場合もあるでしょう。どんな場合であっても、大切にされるべきなのは、すべてにおいて希望の種である、子どもであってほしいと思います。

 私が毎日、園の子どもたちを見ていると、彼らはほんとうに光の子、希望の種だなと思います。ほんとうに柔らかい心を持って、何の偏見もない、無垢な魂です。それをはぐくんでいくのは、私たち、大人の役目です。

 お父さんには大きな役目があります。家族が安心して暮らせるように働くだけでなく、家族一人一人の心の大黒柱になることだろうと思います。でも、そんなお父さんに私たちは感謝の気持ちをあらわしているでしょうか。働いてくれること、守ってくれることが当たり前になってはいないでしょうか。守ってくれる存在のありがたさは、いつもそこにあればあるほど、忘れがちになるものだと思います。

 父の日を前に、どうぞ静かに、守ってくれている存在、ご自分のお父さん、子どもたちのお父さん、そして天のお父さんに心を向けてみていただきたいと思います。よい父の日が迎えられますように。

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