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2008年1月の保育

−いのちに思うこと−

いのちが一番大切だと思っていたころ
生きるのが苦しかった
いのちより大切なものがあると知った日
生きているのがうれしかった              星野富弘

 新年おめでとうございます。

 みなさん、どのような新年をお迎えでしょうか。

 私は年の初めに、いのちについて考えていました。星野富弘さんの詩は、12月25日の主の降誕のパンフレットに掲載されていたものです。自分のいのちを守ろうとしているとき、人はそれに縛られて、苦しみを増やすかもしれません。けれども、もし自分のいのちよりも大切なものが見つかったとき、そのために自分のいのちを捧げることが喜びとなるのではないでしょうか。

 自分のいのちよりも大切なもの、それは愛する我が子ではないでしょうか。お母さんは自分のいのちの危険を冒して、子どもを産みます。生まれてきた我が子の顔を見たとき、この小さないのちのためなら、自分のいのちを顧みなくてもよいと思うのではないでしょうか。

 そして、その小さないのちは家庭という「巣」ではぐくまれていきます。この「巣」以上に平和本来の味を味わう場所があるでしょうかと、教皇様も新年のメッセージでおっしゃっています。(1月1日 世界平和の日メッセージ)「母親や父親のまなざしとしぐさから」(前出)子どもたちは愛を知り、平和を感じ、いのちの大切さを学んでいくのではないでしょうか。

 母がいのちを賭して子どもを産む、これほど大きな愛はありません。それは神さまの愛に似ていると思います。神さまはそれと同じように私たち一人一人の命をつくってくださいました。その小さないのちのためならご自分が顧みられなくともいいと思っておられるかもしれません。それほど大きな愛で与えられた私たちのいのちです。

 世の中を見渡せば、いのちがないがしろにされている事柄に満ちあふれています。戦争、暴力、飢餓、貧困、さらには身近な人のいのち、自分のいのちさえ軽んじています。そこで失われるのは自分が産んだ子どもだと思ってみれば、母親にとっては胸をかきむしられるほどの苦しみであると思います。

 神さまから与えられたいのちは、みな同じです。母が産んでくれたように、神さまが産んでくださったいのちです。一人一人がいのちを見つめ合って、互いにいのちを思い合って、出会う人すべてに愛のまなざしで接していきたいと思います。

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