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園長先生のおはなし

2007年11月の保育

−七五三のお祝いに−

 日本に古くからある、七五三のお祝い。

 3歳、5歳、7歳という年齢にどういう意味があるのか、私にはわかりません。けれども、幼児期から少女・少年期にさしかかる、大切なときに大きなお祝いがあるのだなと思っています。

 保護者の皆さんは、ご自分が七五三のお祝いをしてもらったことを覚えていますか。多分、覚えていないのではないでしょうか。それほど小さいころに、このお祝いがあるのですね。大人となった私たちが覚えていないくらい、はるか遠い日に。覚えていないけれども、皆さんはご両親から七五三のお祝いは、きっとしてもらっているのだと思います。

 今年、七五三のお祝いを受ける子どもたちも、きっとそうだと思います。例えば、きれいな着物を着せてもらって写真を撮ってもらった、ごちそうを食べたことも、お父さん、お母さんの年になるころには、覚えていないかもしれません。

 でも、それは、本人が覚えているか、覚えていないかを超えて、神さまがその子の人生の節目に、たくさんの祝福と恵みをくださるときなのではないかと思います。たくさん過ぎて、私たちは覚えていないのかもしれません。

 神さまは、子どもたちのために、あふれるばかりの祝福と愛をくださいます。では、私たち大人は、彼らに何を与えられるでしょうか。

 彼らが心も体もすこやかに育ってくれること、それは間違いありません。そのすこやかさというのは、ただ体が健康だというだけではないでしょう。心がすこやかに育つというのは、その子なりの強い心、まわりの人を思いやれる心、そういう心が育ってこそ、すこやかなのだと思います。

 体の健康も大切です。けれども、心のすこやかさは、その子どもの一生を左右するほど、大切なものです。七五三という、やわらかい心に植えられて育つ、若い芽です。

 皆さんが、ご自分が祝ってもらった七五三のお祝いを忘れるほど、遠い記憶ですが、そのとき、皆さんのご両親は、いま皆さんが目の前のわが子に願うのと同じ気持ちで、皆さんを祝福していたと思います。

 何よりもまず、この世に生を受けたことに感謝して、これから長い人生を生きていく、その節目である七五三のお祝いに、祝ってもらう本人である彼らよりも、お父さん、お母さん、周りの大人たちが、彼らの人生、幸多かれと祈る日なのかもしれません。

 幼い子どもたちの節目のお祝いに、まず皆さんが受けた祈りと恵みを思い出しながら、それを子どもたちに渡していただきたいと思います。それが、いのちのリレーなのかなと思います。

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