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園長先生のおはなし

2009年4月の保育

−ペペの先生−

 3月には、75人の卒園生を送り出しました。そしてこの4月には、かわいらしい年少児を迎えます。はじめは、何もかもが新しく不安も多いと思います。先生たち、友だちにかこまれて楽しい幼稚園生活ができることを祈っています。

 こんな話を読みました。

 ある小学校にペペという小学校5年生の子どもがいました。ペペは、身なりも汚く、きちんと教育を受けていないような子どもで、勉強もよくできません。担任の先生は、「私はみんなを大切にしています」と口では言うものの、そうではありません。そんなペペをうとましく思っていました。

 ある日、先生は、1年生から4年生のときまでの担任の先生が書いた、ペペについての記録を読みました。1年生のとき、ペペはとてもやさしい子だと書かれています。2年生のとき、とてもいい生徒、友だちを大切にする子だと。ただ、お母さんが病気になって、世話をしてくれる人がいない、お父さんもペペのことを放棄しているようだと。3年生のとき、お母さんが亡くなって、ペペには大変な状況になったと書かれていました。4年生のとき、ほかの生徒より、すべてにおいて遅れている、友だちもいないと書かれていました。

 先生は、それらを読んで初めて、どうしてペペがあんなふうなのかを理解しました。自分の思いが至らなかったことを深く反省しました。

 まもなくクリスマスがやってきました。クラスメートたちは、それぞれにかわいらしいプレゼントを先生に贈ります。汚い包み紙でくるまれたペペのプレゼントを、子どもたちは小ばかにしたように、はやしたてました。ペペからのプレゼント、それは、亡くなったお母さんがつけていたブレスレットと、瓶に4分の1だけ残った、香水でした。

 先生が香水をちょっぴりつけたとき、ペペはうっとりした顔で言いました。「あ、お母さんのにおいがする」。

 ペペは、小学校を卒業するとき、こう言いました。「先生は私にとって一番の先生です」。その後、高校を卒業するとき、大学を出るとき、大学院を出て医学博士になったときも、言いました。「先生は、私にとって一番の先生です」。

 しばらくして、ペペのお父さんも亡くなりました。そして、ペぺに恋人ができて、結婚式をあげるとき、ペペは先生に式に出席してくれるよう頼みました。

 ペペの結婚式、先生は、ペペのお母さんの席に座っていました。あのブレスレットと、「お母さんのにおいがする」香水をつけて。

 新しい1年が始まります。私たちも、一人ひとりの子どもに寄り添って、ペペの先生のように、いつまでも慕ってもらえる教育者でありたいと思います。

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